★世界遺産登録で気になるハブの生態と避け方&リスク回避まとめ随時更新/奄美群島&沖縄やんばる 歩くエコツアー

世界遺産登録で年々注目度が高まる奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖縄本島やんばるです。世界遺産地域への自然に興味をもっていただき、その自然の中に歩いていって、触れる機会が増えるのは、素晴らしいことですが、そこに潜むリスクの回避方法が世界遺産地域外には、なかなか認知されていないようです。そのリスクとは「ハブの毒」です。
世界遺産地域では、ハブの毒が危険という告知は声高にされていますが、不思議なことに、ハブの毒の危険を避けるために、「ハブに出会う確率を減らす方法」の告知は、ほとんどされていません。ハブの毒の危険を避けるには、ハブにできるだけ出会わないにこしたことはありません。
例えば北海道の自然のリスクの一つであるヒグマを考えてみてください。ヒグマについての生態の情報は、巷によく溢れていて簡単にアクセスできます。そのため誰でも対策を立てることができます。
どういう訳かハブには、ヒグマのような生態の情報がほとんどありません。
そこで奄美群島、沖縄本島のガイド引率の経験からハブの生態とハブに出会わないための方法を随時まとめていきたいと思います。
目次
ハブの生態
・梅雨明けから9月にかけて、暑すぎるので、ハブの日中の活動は鈍る。
・ハブが好む気温、湿度は、人間の感覚と同じ。
・10月になると冬の活動停滞期間に向けて、栄養を欲しがるために活発に動く。
・暑い日はできるだけ風通しの良い涼しい場所を求める。例えば4月初旬の暑い日に林道のど真ん中に横たわっていた。
・ハブの獲物が人里に多くいるので、人里での遭遇頻度が高い。
・開けたところはあまり好まない。アマミノクロウサギが舗装道路で糞をするのは、ハブに襲われないようにするためです。
・ハブの毒そのものは弱いが、ハブが咬むときは、量を多く注入するしくみになっているので、咬まれたら急いで対処する必要がある。
・振動を嫌う。
ハブの食べ物
・ハブの大好物は、ネズミ類です。ハブの食べ物の9割はネズミ類です。つまりネズミのにおいを求めて日々動いています。
昔は倉庫の中によくハブがいました。なぜならネズミのにおいをハブが感じて食欲をそそられるからです。ネズミが倉庫に集まるのは、ネズミは倉庫に保管してあるソテツの皮をかじるのが好きだからなのです。

ハブに出会わないようにする方法
ハブは、森を歩いていると、どこにでもいる可能性がありますが、会えたのならそれは「かなり幸運」です。それくらい滅多に遭うことはありません。
・遭う機会は滅多にないですが、ハブはどこにでもいるという前提で行動することが必要です。
・人間にとって快適な気温は、ハブにも快適なので、天候の快適な日をできるだけ避けるようにします。
・アマミノクロウサギの糞の習性に倣って、できるだけ道の真ん中を歩く。→ハブがいる確率が少なく、たとえハブがいても、こちらが先に気づきやすいからです。
・ハブの苦手な振動を応用して、登山道など狭い道は、道脇を棒でたたきながら進む。
・木立の中を歩くときは、木立の幹、枝もたたきながら進む。

なぜならハブの肌色は保護色だからです。
上の写真の真ん中にハブがいますが、解かりますか?
ハブに出会えない本当の理由
ハブに滅多に出会えなくなりました。駆除の効果もあると思いますが、本当の理由は、ハブの食べ物が少なくなったからなのです。
生息地域の田んぼが耕作放棄される傾向が増え、藪の土地が増えました。このことで生物多様性が少なくなっています。
このことがハブの食べ物不足を招いて、ハブの数が減っているのです。
ハブに咬まれないために:先にハブがあなたに気づいても大丈夫
・一番の対策は、ハブに気づかれる前に、あなたがハブに気づくことです。気づいたほうが勝ちです。ハブに気づかずに、ハブを誤って踏んでしまうので、ハブに咬まれるというわけです。
幸運にも先にハブに気づいたら、1.5m以上離れます。
・ハブに咬まれる身体の部分には傾向があります。ハブに咬まれやすい部位を集中的に防御しましょう。そうすれば咬まれても毒が体内にできるだけ入らないので、気持ちもより安心できます。
・長くつを履く。
・つばの大きな帽子
・長袖シャツ 半袖で快適な気候は、ハブにとっても快適な気候なので、活動が活発になります。
・軍手
ハブの生態を知るために役立つメディア
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